この記事では著書「影響力の武器」から「権威」について書いています。
影響力の武器の権威について詳しく知りたい方や復習したい方向けに要点をまとめています。
影響力の武器とは?

アメリカのロバート・B・チャルディーニ氏が提唱する「心理学」についての本です。
30年以上多くの読者から読まれ続けているロングセラーの書籍で
心理学やマーケティングをする上で必読の一冊です。
今までにこんな経験ありませんか?
「なんとなく買ってしまった」「つい食べてしまった」
実は自分で決めたと思っていた事がもしかしたら気付かないうちに
他人から影響を受けていて、それをあたかも自分で決めたと認識してしまっているかもしれません。
このような心理状態について著書では詳しく解説しています。
主に6つの影響力について解説しています。
- 返報性
- 一貫性とコミットメント
- 社会的証明
- 好意
- 権威
- 希少性
それぞれ強力な影響力を持っていてその正体には気付きにくいです。
この記事では気軽に「影響力の武器」の事を
知ってもらうために要点をまとめて解説しています。
なので物足りない方やもっと詳しく知りたいって方は書籍の方がお勧めです。
僕も最初は他のブロガーさんの紹介記事を読んで
面白そうだなと興味を持ったので書籍を買いました。

影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか [ ロバート・B・チャルディーニ ]
次はその6つの影響力から「権威」について詳しく解説しています。
それではどうぞ!
権威とは?

「権力ある人の言葉に従うのが正しいと認識してしまうこと」
「つい上司の言う事が正しいと思ってしまう。」
「社長や部長などの肩書を持つ人をすごいと思ってしまう。」
このような影響を受けていませんか?
権威の影響力にはこんな力があります。
- 人は立場が上の人の意見には従う傾向がある
- 例えおかしな命令でも疑問に感じる事なく従ってしまう
- 見た目や持ち物で権威を感じてしまう
著書ではこのような例で書いていました。
- 医師が看護師に間違えた指示を出しても、看護師は疑いもせず行動した。
- 上官に指示された内容通りに部下の兵士が行動する。
また、本の中ではある実験がされました。
それは前の車が高級車だった場合に、自分はクラクションを鳴らすか鳴らさないかの実験です。
この実験では多くの人が高級車だった場合にはクラクションを鳴らさない人が多いと判明しました。
大衆車の場合は、ほとんどの人がクラクションを鳴らすことが実験から判明しました。
この実験から、「高級車=権力」だと変換しました。
所有物によって人は権威を感じるかどうかが変わります。
職場でこんな経験ない?
では身近な場面で権威の影響力を受ける瞬間をいくつか紹介します。
職場で理不尽な経験をしたことがある人も多いと思います。
それはもしかしたら、権威の影響力のせいかもしれません。
職場の上司から

自分より権力のある上司から「権威の影響」を受ける確率は高いです。
僕の場合は「残業して欲しい」と頼まれて断れなかったり
なかなか自分の意見を言いにくかったりなどです。(上司に対して発言できる人って凄いと思う。)
シフトや人の配置を替えれたりと上司の権限が大きいです。
一般的に「上司>部下」の関係なので、どうしても上司の言うことに従ってしまいます。
この権威の特徴として、もし上司の指示が間違っていたとしても、指示された側は疑うことをせずそのままの行動をする事が多いと実験でも明らかになっています。
部下は言われたことをすれば良いので楽だからです。
僕は同僚や部下にはフランクな喋り方をしますが、上司や権力のある人にフランクに喋ろうとは思いません。
仲の良い相手なら別ですが、そこは無意識に使い分けをしています。
この相手によって言葉や態度を使い分けるというのも「権威の影響」によるものです。
上司の上司

例えば、職場での大きなトラブル時は複数の上司が対応することがあります。
その対応した上司でも「社長、部長、課長、現場リーダー」など上下関係が存在しています。
普段の連絡やトラブル時には課長だけの判断で良かったですが、大きいトラブル場合によっては
部長や社長の判断を仰ぐ必要があります。
この時いつもは指示を出している課長は、自分より権力を持つ人が関係している為
彼らの判断を仰ぐことが多いでしょう。
このように人は権力のある人に対して従うことがわかります。
より専門性の高い人

職場によっては「〇〇専門の部署」や「〇〇について詳しい人」がいることがあります。
例えば、食品会社なら品質管理部門など
工場なら安全管理部門や設備保全部門などがあります。
彼らは製造や営業とは少し異なっていて、設備保全や安全などを担当する社内の専門家です。
製造業だと工業機械を使用することがあり、設備不良などで停止してしまう事があります。
その時には設備保全部門や安全管理部門の人が動きます。
上司より彼らの方がその設備には詳しいので
例え立場的に上司より下でもこの時には彼らの指示に上司も従うようになります。
現場も普段は上司の指示に従いますが、上司より専門性があるのは設備・安全部門の人たちなので
権威の影響力により彼らに従います。
権威を身につける方法

- 肩書き「〇級取得、◯◯資格保有、その道の専門家、実績」
- 服装「警察官、医者、先生、その道のプロだとわかる服装」
- 装飾品「高級車、ブランド品、宝飾類」
これらは書籍で三種のシンボルと紹介されていました。
この三種類を持つことで相手から権威を持っていると認識されやすくなると言う事です。
【肩書き】
例えば「美味しいチャーハンの作り方」を知りたくてネット検索をしたら次のように出ました。
- 中華一筋40年の料理人が教える作り方
- 一般主婦が教える作り方
この場合、絶対に知りたいのは「中華一筋40年の料理人が教える作り方」の方じゃないでしょうか?
食べたいのは「中華一筋40年の料理人が教える作り方」で作ったチャーハンだと言う人が多いと思います。
【服装】
服装や特定の制服なんかからも権威の影響を受けます。
例えば風邪で体調が悪い時は病院へ行って受診をします。
そこで「医者」から処方された薬を飲んで安静にしますよね。
医者の服装からは「白衣=信頼・安心」という影響を知らないうちに受けています。
今回のコロナでも有名人が「対策はこうした方がいい」みたいに言うのと
感染症の専門家が対策をこうしましょうって発言するのでは信頼度や安心感が全く異なります。
なので国会で参考人として、今後の対策を決める際に専門家の意見を聞くことも当然だといえます。
【装飾品】
持ち物からも権威の影響を受けます。
先ほども少し書きましたが高級車と大衆車だった場合に対応が変化すると言う事です。
信号が変わったのに進まない黒塗りのセダンや高級車に対してクラクションってしづらいですよね。
怖いってのもありますが、高級車ってイメージからそういったことをしづらいです。
見た目の影響も大きいですが高級な腕時計をしている人にはこんなイメージを持ちます。
「お金持ち、えらい、社長」こんな感じで勝手に想像してイメージを持ってしまいがちになります。
高価な装飾品を身につけることでこういった印象を相手に与えることが可能になります。
権威から身を守る
結論=権威から身を守るのは難しいです。
基本的に「権威者の発言>自分の発言」だから。
ただし、権威者の発言全てを真に受けるのはダメです。
時と場合によっては権威者の発言を無視するときもあります。
その見極めをするのが大事です。具体的には次の二つ
- 「この人は本当に専門家?」
- 「この人は信頼してもらう為に打算で話している?盛っていない?」
なんか怪しいなこいつと疑う気持ちが大事です。
こんなに親切にするのは何か裏があるのでは?
自分が信頼してもらうために正しい情報を伝えているのか?
疑いすぎてもいけませんが信じすぎると最後に自分が痛い目を見ることになります。
見極める目が大事。
まとめ

権威の影響力とは「権力ある人の言葉に従うのが正しいと認識してしまうこと」
権威の特徴は以下の通り
- 人は立場が上の人の意見には従う傾向がある
- 例えおかしな命令でも疑問に感じる事なく従ってしまう
- 見た目や持ち物で権威を感じてしまう
人が権威を感じる三種類のシンボルとは以下の通り
- 肩書き「〇級取得、◯◯資格保有、その道の専門家、実績」
- 服装「警察官、医者、先生、その道のプロだとわかる服装」
- 装飾品「高級車、ブランド品、宝飾類」
権威の影響力から身を守るのは難しいが次の二つを意識すると良い。
- 「この人は本当に専門家?」
- 「この人は信頼してもらう為に打算で話している?盛っていない?」
この専門家は本当に味方か?何か裏があるんじゃないか?と思うこと
専門家だから安心だなんて思わないこと。
見極める目が大事です。
この記事では気軽に「影響力の武器」の事を
知ってもらうために要点をまとめて解説しています。
なので物足りない方やもっと詳しく知りたいって方は書籍の方がお勧めです。
僕も最初は他のブロガーさんの紹介記事を読んで
面白そうだなと興味を持ったので書籍を買いました。

影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか [ ロバート・B・チャルディーニ ]
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他の影響力の武器についても解説しているので良ければご覧ください。

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